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「今日は風が強いなぁ...」
屋上でひとり呟く私はどれほど滑稽か分からない。
今になってそんなことを気にするなんて、馬鹿馬鹿しいから。
ここに来るのはもう何回目なのか。
あの日、自殺しようとした日から毎日来ているから軽く三十は超えているんだろう。
自殺なんて、するだけ無駄じゃない。
この命が尽きる前に、あいつらを殺してやる。
あの日、この場所でそう決心した。
どうやって殺すかなんて、分からない。
だから毎日ここで作戦を考えるんだ。
一人一人じっくり殺してやるか。
はたまた一気に三人とも皆殺しにするか。
考えるだけでワクワクする私の精神は壊れてしまったんだろう。
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