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いじめられるようになったのは私が早退したあの日から。
もともとあの三人とは友達だった。
四人で遊ぶくらいには仲が良かったはず。
あんなに昔のこと、覚えてないけど。
あの日も、普通に話していたのにな...
そんな感傷に浸る自分を奮い立たせる。
いじめられた理由なんてどうでもいい。
仲が良かったから、なんて同情する必要はない。
今の私が生きているのは、あいつらを殺すためなんだから。
それ以上も以下もない。
生きる意味を失っていた私が唯一、『生』にしがみつく理由がこれなのだから、目的は達成するに決まっている。
絶対にあいつらを殺してやる。
もう一度そう決意した瞬間に下校のチャイムが鳴った。
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