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段々周りがザワザワとしだした
「最低」だの「ケチ」だの「泣かすな」だの
うげぇ集団いじめされてんじゃん俺
てか「泣かすな」って女の子に対してなら分かるよ？
けどこいつは男
ち〇こ股にぶら下げてんだからね
てか俺非平凡になりそうなんですけどー
皆から大注目だよ
まぁ周りは『あの天使な転校生を泣かした俺』としか認識してないんだろうけど
ここの食堂にいる奴は俺という人間がいることを初めて認識した奴が殆どだと思うし
あー不愉快
不愉快極まりないね、この状況
しかしここで「これは元々俺のパフェだろうが！」なんてガツンと言える俺ではないので周りに誰か助けてくれるような知り合いはいないのかと目で探ってみる
すると先程までずっと黙っていた(助けろよ)東野と目が合った(気がした)
すぐに助けろ助けろ助けろと念を送ってみる
そしてそれを感じとったのか東野が口を開くのが見えた
よっしゃ、助けてもらえる
あーやっぱ東野って良いやt「パフェぐらいいいんじゃない？泣くくらい欲しがってるし」
……はい？
こいつ今なんて？
「パフェぐらいいいんじゃない？」って？
え？なにKYなの？
てか俺の意見は？さっき俺の話バリバリ東野聞いてたよね？
は？耳ねーの？
「桐原は悪くない」ぐらい言ってくれると思っていた俺は当然のように言葉を放った東野が全く理解できない
あーそっか
そんなに東野は俺に土へと埋めてほしいのか
おけおけ理解理解
そんな意を込めて俺は東野にニコッと笑顔を向けた
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