エピローグ

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エピローグ

男は回顧から現実に帰る。 銀色の腕時計に目をやった。時刻は午前5時10分を差している。 「全てが懐かしい。」 男は白い息を吐きながらポツリ、呟く。 空が少し白んできた。 その光景はまるで男のこれからを示しているように思われる。 男はコートのポケットに手を入れると、駅に向けて歩き出した。 その後、男がどうなったかのは誰にも分からなかった。
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