桶狭間

15/15

51人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
元信は、鋭い突きを放った。 信久は、受け止めていた。 「くっ、強い…」 「若造、ここで死するが良い。」 元信が槍を構えなおすと再び信久に向かっていった。 その時であった。 土煙が上がると織田木瓜の旗印が見えた。 信長がやって来たのである。 「貴殿が岡部元信であるか。」 と鋭い視線を送る信長。 「如何にも。」 「これ以上の抵抗は、無駄ではないか。」 「では開城の条件として主の首を返していただきたい。」 「相分かった。 お返し致そう。」 義元の首を受け取ると元信は、駿河へと戻っていった。
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加