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元信は、鋭い突きを放った。
信久は、受け止めていた。
「くっ、強い…」
「若造、ここで死するが良い。」
元信が槍を構えなおすと再び信久に向かっていった。
その時であった。
土煙が上がると織田木瓜の旗印が見えた。
信長がやって来たのである。
「貴殿が岡部元信であるか。」
と鋭い視線を送る信長。
「如何にも。」
「これ以上の抵抗は、無駄ではないか。」
「では開城の条件として主の首を返していただきたい。」
「相分かった。
お返し致そう。」
義元の首を受け取ると元信は、駿河へと戻っていった。
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