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秘書とすれ違う時、キティーは頭を下げた。
自分は相変わらずこの秘書に、嫌われているらしい。
一般的にはそうだろう。自分の主人が気まぐれで
拾ったキティー(子猫)だ。
裏で何を言われているか、わからない。
コーヒーサーバーの所に行き、コーヒーを淹れる。
「僕って誰なんだろう?」
アンナと知り合った時、自分は携帯すら持っていなかった
らしい。
翌日。
「たまにはオフィスで食事をしましょ」
そう言って、アンナは秘書に4人分のランチを
用意させた。
いつもより2人分多い料理を見て、キティーは新しい仕事相手
かと思った。
その時、アンナの携帯が鳴った。
少し通話をし、部屋を出て行く。
「少し待っててね」
アンナはキティーにウィンクを寄越した。
キティーは頷いた。
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