霹靂

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「何でも話し合うんじゃなかったの?」 スマホに問いかけた所で、何も返事なんてしてくれない。 朝、ムックがやって来た。 「ひどい顔ね。どうしたの?」 「…うん」 「うんって何?アンディーと何かあったの?  話してみて」 ムックがケニーの手を握る。 何だか落ち着く。でも… その後、ムックも電話をしてくれたが、アンディに 繋がることはなかった。 「何かあったのかもしれないわよ?」 「それはないと思う」 ケニーは送られてきたラインを見せる。 「リアルは俺たちの映画みたいに、うまくいかないね」 ケニーは力なく笑う。 「そんな悲しいこと言わないで」 「ううん。これが、リアルなんだ」
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