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ほぼほぼ明日の準備が終了した頃、会場内がざわついた。
「あ、アンディさんだ」
ニコルは、能天気な声を出す。
ケニーはアンディに別れを告げてからは、
画像上でしか見ていない。
やっぱりニコルが、親し気な声を出すと
今さらながら、もやっとしてしまう自分が嫌になる。
「皆さん、お疲れ様です」
そういいながら、持って来たらしい飲み物類を
置く場所をスタッフに聞いている。
「明日、よろしくお願いします」
「はい!」
アンディの視線が流れて、一瞬ケニーと目が合った
ような気がしたが、気のせいだったらしい。
「あの…アンナさんは?」
「あちらです」
アンディはスタッフに聞くと、すぐにアンナに向かって
歩き出した。
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