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「自意識過剰だっつーの」
ケニーは緊張を解き、苦笑した。
明日のイベントの流れとか気にはなったが、もう
関係ないとケニーは思い直した。
自分はもう、裏方なのだから。表に出ることは、決してない。
そんなことを考えていると、不意に思い出した。
「…肖像権侵害と著作権侵害」
アンディに言おうと思っていたことを思い出したが、
アンディはアンナと談笑している。
今、自分があの場所に楽しく加われる気がしない。
ケニーは諦めて、踵を返した。
いつまでも離れられない自分が、嫌になる。
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