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ケニーはその時初めて笑い、椅子から立ち上がり、
アンナに腕を差し出した。
アンナは腕は組まず、ケニーと手をつなぎ、
ステージに向かい、歩き出す。
暗かったステージにライトが当てられ、
ケニーとアンナは歩き出す。
なぜだか歓声が、沸き起こる。
ケニーはいつしか微笑んでいた。
センターに近づいた時、スポットライトが当たり、
正装したアンディを映し出した。
ケニーは慌ててアンナを見る。
アンナはケニーにウィンクをよこし、その手をアンディに渡した。
「今度こそ、幸せにしてよ?約束よ!」
アンナはアンディに向かい、言う。
「もちろん」
アンディは答えて、ケニーに向かい、跪く。
アンナが後ろに下がり、ライトから遠ざかる。
ライトがケニーとアンディを浮かび上がらせる。
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