ファッションショー会場

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「ケニー。今度こそ、俺と結婚してください」 ケニーは混乱していた。 そういえば、テレビカメラも入っていた。 イベントだからと気にも留めていなかったことを 思い出す。 「断らないでくれよ」 情けない声でアンディが言う。 「分かっていたんですね。僕があなたに恥をかかせられない  ことを。カメラも入っているのに…」 アンディはにやりと笑う。 「そう。断れない状況にしたんだ」 観客たちからは「返事はぁ?」コールが、出始めた。 ケニーは、頷いた。 「…はい、よろしくお願いします」 そう。本当はケニーだって、とっくにわかっていたことだ。 ランウェイの下には、ケニーの両親も揃っていた。 両親が涙を流していることにケニーは安心し、 ビッグスマイルを浮かべた。
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