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アンディの家
翌日。
母国での新聞のトップ紙面で、2人の結婚が
報道された。
もちろん映像付きで…。
昨晩拉致されたケニーは、散々な目に遭ったが、
仕事は休むわけにはいかない。
が、結局ニコルの電話で起こされるはめになった。
しつこく鳴り続ける呼び出し音に、ケニーは
ベッドから何とか手を伸ばし、スマホを取る。
「…はい」
「…ケニー?あの…さ、確認したいことがあって…」
遠慮がちにニコルが言う。
ケニーは答えようとして、派手に咳き込む。
「…大丈夫か?」
一々ニコルは、遠慮がちだ。
「…大丈夫です」
ってか、これって、とても恥ずかしい状況なんじゃないのか?
とケニーは思い至る。
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