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自分の素肌の背中には、アンディの腕が乗っている。
そして枕元にある時計を確認する。
「やばっ!飛行機!」
「もう…皆、搭乗手続きは済んでるよ」
「すぐ僕も、空港に行きます」
「いやー。今から来ても間に合わないから」
「とりあえず一番早い便で帰ります」
隣で目覚めたらしいアンディが、にやにや笑いながら、
ケニーの顔をのぞき込んでくる。
ケニーはアンディの顔を押しやりながら、どうするか
考え始める。
「まぁ期待せずに、パリで待っているよ」
「あのっ、アンナと代わってもらえますか?」
「もちろん」
ここまでくると、ニコルは遠慮なく笑い出している。
もう恥ずかしすぎる。
「もしもし?ケニー、今日から1週間、休暇を取っていいわよ」
「でも!」
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