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ケニーの疑問には答えず、アンディはケニーを
抱きしめた。
ケニーは大人しく、抱きしめられておく。
なぜならアンナたちにはああは言ったが、ほぼ
今日は動けまい。
前回の経験で、ケニーにはわかっていた。
この状態では、アンディの家族にも挨拶に行けない。
逆に恥ずかしすぎる。もちろん自分の親にも…。
そもそもアンディに聞かないといけないことが、
あり過ぎる。
「でも…。今は俺もよし、とする」
「何を?」
アンディはケニーの顔をのぞき込んでくる。
「聞きたい?」
口角だけ上げた笑みを浮かべたケニーに、アンディは
黙った。
「いや…。あとで聞く。今は余韻を楽しむことにするよ」
「うん」
それだけ言うと、ケニーは久しぶりに満足できる眠りについた。
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