僕と新しい土地。

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僕と新しい土地。

おじさん二人に門の中にある、詰所へ案内され教えて貰ったことをまとめると、 まずこのウェラ国は元は島国に住み着いていた部族の村から始まったらしい。そしてある日現れた異界の男により、みるみる村は大きくなり、今では国となった。しかし、国となったのはここ数百年のことらしく、歴史は浅い。 元はその先住民だけだったが、発展に伴い、他の国からの移住が結構あったようで、今では多くの種が住むグローバルな国らしい。その分喧嘩は絶えないが、ガチと言うより戯れの喧嘩らしいので、見かけても仲裁は必要ないとの事だった。 通過は前の国と変わらず使えるらしい。銅貨、銀貨、金貨、大金貨、白金貨あり、全て100枚で次の単位になる。 住むのであれば住民として、身分証があった方がいい。役所があり、そこで住民票を発行してもらえるのでまずはそこへいくといいとの事だった。この役所というのは前の国ではないものだった。聞けば、住民の戸籍を管理し、人数を正確に把握することで、政策をしやすくするのだとか。 他所から来る人は大体がギルドへ行くらしい。ギルドは大まかに2種類あり、討伐や採取を行う冒険者ギルドと、店を出したり、開発する商品などの管理をする商業ギルドがある。 また冒険者ギルドはここから採取専門ギルドや、討伐専門ギルド、解体専門ギルドなどに分かれ、所属したいギルドへ行って登録を行う。この全ての依頼を受けれる国運営ギルドもあるようだ。 商業ギルドは、服飾専門ギルドや、武器防具専門ギルド、魔道具専門ギルドなどもあるが、個人で店を出す人も多いのだとか。なので冒険者ギルドとは違い、1度商業統括ギルドへ登録後、専門ギルドへ登録したり、店を構えたりするそうだ。 ちなみに私達生き物は全て魔力を保有している。魔力がないと魔力欠乏症という病気にかかり、100%命を落とすことから、生き物は魔力がないと生きられないとされている。 魔法はこの魔力へ属性を乗せることで発現する。属性は火、水、風、土などがあるが、属性は努力と想像力と言われている。 生き物それぞれには適正属性がある。適正属性は発現しやすく、使用魔力も少なく済むが、適正がない属性はそもそも発現が難しく、また使用できても使用魔力が倍くらい違うため、余程努力しないと適正属性以外は使えない。私は父に言われ片手で数えられないくらいの属性は使用出来る。 この属性はその人の想像次第だと言われている。昔は最初にあげた火、水、風、土の4属性しかないと言われていたが、とある歌を歌うことが好きな人が歌に魔力を込めてみたら、歌に力がこもったとか、商人の人が荷運びに困っていてどうにかならないかと考えたら空間にものをしまえる空間属性が発現したとか、こういういう事例がかなりある。なので正確な属性数は把握されていない。 しかし、新しい属性を発現させた人は決まって魔力の保有量が多かったとされている。 一応便利そうな空間属性は使えるが、切り札として、誰にも言っていなかった。なので実は空間の中にはいくつかの必需品等は入っている。しかし、大変貴重な属性で、数々の商人が挑んだが実際使えたのは極数人だったはず。これまで通り隠していた方がいいだろう。 まあとりあえず仕事をしないとだな。でもまずは少し休みたい。ふかふかのベッドで。しばらくは遊べる金はあるが、贅沢しすぎると大変だから最初だけ、新しい出発へ向けてリセットをしよう。
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