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ジーンは言った。
「昼間は海の中に建つコテージに籠っている。西の海辺に桟橋がかかっているから、それで渡れる。じぐざぐに進んでいって、いちばん奥だ」
そしてきっぱりと顔をあげ、意を決したように保安官たちのほうへ歩いていった。途中で一度ふりかえったが、声は出さなかった。目配せをし、人さし指を立ててビリーにこう念を押した。
“でも、まだだ。お前はまだ出来あがっていない。──まだ暴れるんじゃないぞ”
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