三途の川のレストラン

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「この冷蔵庫は自分が使いたい材料を願えばなんでも出してくれます。で、包丁はそこ。こっちが調味料、ここが鍋」 一通りの説明が終わって最後に「頑張ってください」と笑顔でウェイトレスは去っていった よしやるか!とはいっても何を作るかを決めなければならない。アイツはなんでも作れると行っていた、という事はどんな料理の味も知っている、じゃあ俺にできる事はアイツが知っていてそれより美味しい料理を作るか、知らなくてうまい料理を作るかのどちらかだな そして俺がえらんだのは後者だった ー15分後ー 「はい、お待ちど」 なんとか完成した料理を店主の前に置いた 「なんだこれ、これって」 店主の前に黄金に輝くご飯が一つでてきた 「名付けて三途の卵かけご飯だ」 「ブハハハ。まさかこれで俺にうまいと言わせる気か、全く馬鹿にしてる」 そう言いながら箸を使って口に入れた 「うまい」 そう言ったのを確かに聞いた 「馬鹿な、なんでこんなにうまいんだ」 そう言いながら箸が止まらなかった 「それは俺の家で作ってる卵を使ってんだ。あの冷蔵庫なんでも出せるって聞いたから俺の家で作ってる卵で卵かけごはんを作った。というか俺はそれしか作れない」 「そんな材料だけで変わるなんて」 店主は愕然としてる様子だった 「よし分かった約束通り現世に戻そう」 「いやいいよ、よく考えたらおれ現世に戻ってもいい事ないしこのまま死んでいくよ。最後にあんたの料理食べさせてくれよ」 店主が立ち上がってキッチンへと向かっていった 暫くして店主が出てきて料理を置いた。それは「オムライス」だった 「おれが一番得意な料理だ」 「俺も一番好きなものだよ」 そう言ってオムライスを口に運ぶ 「まずい!」 口にしたオムライスを全て吐き出した。なんだこの不味さは気を失うレベルだ そう思ってると本当に気を失ってその場に倒れた
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