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さて、そろそろやるか。
もう、良い頃合いかなぁ。
どちらがどちらで、誰がどれかは、想像にお任せするよ。
コイツがこっちに。
もう空腹が過ぎて我慢がならないんだ。
お腹、すいた。
腹の虫が、早く食べろと急かしてくるんだよぉ。
ダレカタスケて。
さぁ。
さぁ。
ナイフを片手に。
フォークを構えて。
こっちの企みに気付かぬ内に。
もう、食べたくて仕方ないからな。
さぁ。
さぁ。
いただきます。
そう、おもむろに立ち上がったこっちは、ナイフを片手に、別段驚きもしないコイツに振り上げる。
さて、おもむろに立ち上がった俺は、ナイフを振りかざす馬鹿ヤロうの目に、フォークを突き刺そうと振りかぶる。
どっちが早いか。
或いは遅いか。
これは真剣勝負だ。
目の前に在るのは所謂、ご馳走だろ?
そこに立つのは極上の食材なんだしな。
逃がす。
手は?
ない、だろ!
ナイフが金切り声をあげて、フォークが悲鳴を振り絞る。
どっちだ?
あっちか?
お前か。
俺か。
あぁ。
血飛沫舞う食卓が、赤色に染まって、とっても食欲をソソるんだ。
最上級の。
極上の。
最高級の。
美味な。
食材が、漸く。
手に入ったよ。
食べよぅ。
調理をしょう。
血はスープに。
肉はステーキに。
骨はスープやステーキソースの出汁に。
髪はサラダ。
歯も爪も、固いものはみんな出汁に使う。
足は焼き肉。
両腕はロースとステーキ。
目玉はスープの具材。
脳ミソは、デザートにしよう。
わくわくするなぁ。
さぁ。
さぁ。
タベ。
よぅ。
きっと、美味い。
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