1.波乱の二学期

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事が落ち着いた頃にはすっかり下校時間になっていた。 朝から追いかけられて夕方まで隠れる羽目になるなんて…。 「んじゃあまたな。阿島。」 「はいはい。参考になったよ、助かった。なんかあったら言いなよ、私も力になるから。」 「お前に言ったら、すべてが終わる。」 「違いない。」 ケラケラ笑ってるところを見るとどうやら調子が戻ったらしい。 まさかあの阿島がそんなことになっているなんてなぁ…。 人生何があるか分からん。 まぁ私が出来るのは話を聞いて答えるくらいだ。それ以上ってのは、頼まれもしない限り野暮だ。 阿島には阿島の物語があるのだから。 「やっと見つけたぞおお!!瑞木ぃぃい!」 「あ………。」 すっかり忘れてた。 ってかこんな時間まで探してるとかご苦労なこった。 こりゃあしばらく帰れなさそうだ…。 帰ったら天音に癒してもらおう。
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