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事が落ち着いた頃にはすっかり下校時間になっていた。
朝から追いかけられて夕方まで隠れる羽目になるなんて…。
「んじゃあまたな。阿島。」
「はいはい。参考になったよ、助かった。なんかあったら言いなよ、私も力になるから。」
「お前に言ったら、すべてが終わる。」
「違いない。」
ケラケラ笑ってるところを見るとどうやら調子が戻ったらしい。
まさかあの阿島がそんなことになっているなんてなぁ…。
人生何があるか分からん。
まぁ私が出来るのは話を聞いて答えるくらいだ。それ以上ってのは、頼まれもしない限り野暮だ。
阿島には阿島の物語があるのだから。
「やっと見つけたぞおお!!瑞木ぃぃい!」
「あ………。」
すっかり忘れてた。
ってかこんな時間まで探してるとかご苦労なこった。
こりゃあしばらく帰れなさそうだ…。
帰ったら天音に癒してもらおう。
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