12.決意

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「そういえば、鈴。進路考査って?」 「え?赤鬼先生言って……あ、HRの時いなかったね…。」 まぁ。 あの時間はサボりの時間だしね。 杏と一緒に基本的には教室いないし。 「もう十二月だし、三年もすぐだ。この学校は進学校だからな、受験には気合い入れることで有名なんだよ。」 「へー。」 「なんでそんな興味なさげなんだよ…。」 進路とか考えてないからね。 興味ないに等しいからかなぁ。 「でも瑞木ちゃん、進学でしょ?」 「いや?考えてない。」 「「「え!?」」」 私の答えに一同が驚く。 私からしたら、その反応に驚くんだが。 え、なんか変なこと言った? 「あんたねぇ…さすがにそれはヤバくない?先生たち、昏倒するわよ?」 「ここ、進学校だよ!?瑞木ちゃんだってさすがに大学のためなんじゃ…。」 「まぁ最終的には就職するから…そう考えると進学が妥当かぁ。なら天音と一緒の大学がいい。」 それなら一年間だけだが、同じ学校通えるからいい。 天音の大学は評判もいいし、偏差値も問題なくいける。 珈琲も大学通いながら勉強できる。 「俺はどうするかなぁ。」 「あれ?悠人は、大学は千景についていかないんだ?」 「アホか!!もうそんなことしねぇよ!」 もうってことはやっぱり今までは意図的にしていたってことか。 知ってたけど。
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