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「そういえば、鈴。進路考査って?」
「え?赤鬼先生言って……あ、HRの時いなかったね…。」
まぁ。
あの時間はサボりの時間だしね。
杏と一緒に基本的には教室いないし。
「もう十二月だし、三年もすぐだ。この学校は進学校だからな、受験には気合い入れることで有名なんだよ。」
「へー。」
「なんでそんな興味なさげなんだよ…。」
進路とか考えてないからね。
興味ないに等しいからかなぁ。
「でも瑞木ちゃん、進学でしょ?」
「いや?考えてない。」
「「「え!?」」」
私の答えに一同が驚く。
私からしたら、その反応に驚くんだが。
え、なんか変なこと言った?
「あんたねぇ…さすがにそれはヤバくない?先生たち、昏倒するわよ?」
「ここ、進学校だよ!?瑞木ちゃんだってさすがに大学のためなんじゃ…。」
「まぁ最終的には就職するから…そう考えると進学が妥当かぁ。なら天音と一緒の大学がいい。」
それなら一年間だけだが、同じ学校通えるからいい。
天音の大学は評判もいいし、偏差値も問題なくいける。
珈琲も大学通いながら勉強できる。
「俺はどうするかなぁ。」
「あれ?悠人は、大学は千景についていかないんだ?」
「アホか!!もうそんなことしねぇよ!」
もうってことはやっぱり今までは意図的にしていたってことか。
知ってたけど。
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