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杏は近くの大学。
大ちゃんは野球のスカウト。
鈴は医者になるために医学部希望。
きっとユウも考えてるだろうな。腐れ縁だからそれが分かっちゃう。
じゃあ私はどうだ?
私は………将来のビジョンがない。
全くってわけじゃないけど……意味ないし。
天音といたい。
でもそれは願望でしかない。具体的なプランがない。
ただ大学行って就職する。
そんな漠然としたものしかない。
「そうだ。鈴羽、千景。この後用事ある?」
「私はないよ?」
「千景は?」
「特には……。」
その時だった。
ポケットに入れていた携帯が震えたのは。
この場合は…メッセージだな。
一応学校にいるときは、マナーモードにしているし。
相手は……マスター?
『学校終わったら、店に来い。』
珍しい。
今日はシフトが入ってる日でもないし、手が足りないときは理由をつけてくる。
岸本やヒナが来られない場合は、本人から直接連絡あるし…。
「悪い、ちょっと用事できた。」
「あー天音ちゃん?」
「違う、店。」
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