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無性に目の前にいる天音に触れたくなった。
手を伸ばして頬に触れる。
「千景ちゃん…。」
うっとりとした表情で自ら頬を手のひらに押し付けてくれる。
そのまま顔が近付いて……。
「私、出てこうか?」
素早く離れた。
「あ、えっと!!」
忘れてた。
ここにはフウもいたんだった。
ニヤニヤしているフウに慌ててる天音。
多分、天音も忘れてたんだろうな。
「やっぱり天音が千景の彼女だったか。」
「え、今知ったの?」
「なんとなく分かってたけど確証がなくてな。へぇ?こんな美女捕まえるとかやるなぁ?」
まぁね。
私も思うよ。
よく天音は私のこと好きになったなぁと。
「んで?どこまでやったよ?」
「ど、どこまでって…。」
あーあ。
こうなったフウはもう止まらない。
聞くところまで聞かないと済まないだろうな。
「そりゃあね?」
まぁフウの気持ちも分かる。
こんな照れてる美女がいたら、弄りたくなるものよ。
「千景ちゃんまで意味ありげに答えないで!!千景ちゃんのバカァ!!」
今日も私の彼女はとても可愛いです。
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