5.とある一日

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でもユウだけのはず。あとは恋人の天音だけ。 まぁ…私は経験からしてモテたけど今はそうでもない。 歩いてると野郎共の視線は感じるくらいで。ただ見られてるだけで好意とはカウントしないし。 特に女たらしは無いでしょうよ。 同性からは好意の目を向けられてないんだから。 「千景ちゃんって女の子からの好意には鈍感なんだね。」 「いやいや、わりと敏感だと思うけど。結構学校でも良くない視線感じるし。」 「はぁ…。そういうこと…。慣れてなくて逆に気づかないんだ…。」 んん? 何を言っているのかやっぱり分からないや。 「こればかりはしょうがないのかなぁ。」 何を心配してるのか知らないけど。 「私が惚れてるのは天音だけだって。これまでも、これからも。」 私のことを想ってのことなのは嬉しいんだけどね。 やっぱり不安がってるところより笑ってるところ見たい。 そう思って言うと。 「~~!!いきなり甘いよっ!!」 すぐに赤くなるところは変わらないな。 うん、今日も天音は。 「可愛いな。」 おっと、声に出てしまった。 「またさらりと言っちゃってぇ。」 「ごめんごめん。」 今の私はきっとにやけているだろうな。 「ぁ…。」 にやけ顔を少し隠したくて、後ろから彼女を抱き締めた。 いつも向き合って抱き合うから少し新鮮な気持ちに浸る。
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