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でもユウだけのはず。あとは恋人の天音だけ。
まぁ…私は経験からしてモテたけど今はそうでもない。
歩いてると野郎共の視線は感じるくらいで。ただ見られてるだけで好意とはカウントしないし。
特に女たらしは無いでしょうよ。
同性からは好意の目を向けられてないんだから。
「千景ちゃんって女の子からの好意には鈍感なんだね。」
「いやいや、わりと敏感だと思うけど。結構学校でも良くない視線感じるし。」
「はぁ…。そういうこと…。慣れてなくて逆に気づかないんだ…。」
んん?
何を言っているのかやっぱり分からないや。
「こればかりはしょうがないのかなぁ。」
何を心配してるのか知らないけど。
「私が惚れてるのは天音だけだって。これまでも、これからも。」
私のことを想ってのことなのは嬉しいんだけどね。
やっぱり不安がってるところより笑ってるところ見たい。
そう思って言うと。
「~~!!いきなり甘いよっ!!」
すぐに赤くなるところは変わらないな。
うん、今日も天音は。
「可愛いな。」
おっと、声に出てしまった。
「またさらりと言っちゃってぇ。」
「ごめんごめん。」
今の私はきっとにやけているだろうな。
「ぁ…。」
にやけ顔を少し隠したくて、後ろから彼女を抱き締めた。
いつも向き合って抱き合うから少し新鮮な気持ちに浸る。
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