5.とある一日

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「それは…。」 閉じ込めて野郎共から離すことも…ってダメだダメだ!! さすがにそこまでしたくない。 というより思考がヤバイ方向へいきかけた。 「千景ちゃんともデートできなくなるよ?それともデートしたくないの?」 「それはもっとダメだ。デートしたい。」 天音とデートできないのは嫌だ。 「ふふ。私も千景ちゃんとデートしたいな。」 「今からでも行きたい。」 「私もだよ。でもそろそろ帰って出掛けないと…。」 「そういえばそうだった。遊びに行くの?」 「そうね…遊ぶというより女子会かな。友達何人かと。」 あぁ、大学の。 そうなんだよなぁ。私にコミュニティがあるように天音にも私が入れないコミュニティがある。 こればかりはしょうがないか。 「ごめんね、今日は夕御飯作ってあげられなくて。」 「いいよ。」 久しぶりに一人飯。 最悪士郎のところ行けばいっか。 「谷中さんも一緒だったり?」 「光里も一緒だよ。学部も同じだから基本的には一緒。」 谷中さんが一緒なら一応大丈夫かな。天音の知り合いの中では一番信頼できる。 「あ、でも今日は飲み過ぎないようにさせないと。」 ………全然ダメじゃねぇか、谷中さんや。 天音に世話されてる方じゃねぇか。
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