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「あれか?クリスマスにぼっちが嫌だとかいうヤツか?」
「違うわよ、今はギターが恋人だもん」
「ユウジと同じようなこと言ってんな」
「アンタこそユウジさんの話ばっかり」
「んなことねえよ」
繁華街に向かう。心なしか赤と白と緑の装飾が多くて、小さなツリーがあちこちの店の窓から覗いている。店長の話では、バーはビルの3階にある隠れ家的なところらしい。
「そう言えばアンタよく引き受けたわね。めんどいとか言って断りそうなのに」
「うちにあるピアノ壊れちまってさ。処分しようとしたらユウジが」
「それよ、それ!」
アリサは俺を指差す。
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