180人が本棚に入れています
本棚に追加
愛梨「こ、こんなの、直斗なわけない!」
愛梨は俺をビシッと指差して、自信満々にそう言った。
愛梨「直斗はね、もっと可愛くて、守ってあげたくなるような…そんな子だったんだから! あんたみたいに、出会い頭に、き、…キスするような変態じゃないんだからね!!」
子供の頃の自分をそんなふうに思ってくれていたのかと、思わずニヤケてしまう。
直斗「その可愛い直斗は、目の前にいるじゃん。」
愛梨「絶対に違う!」
その時、愛梨の視線が俺の後ろへと注がれた。
…愛梨の表情が一瞬で変わった。もしかして…?
嫌な予感を感じて振り返ったが、やはり予感は的中した。
春斗「こいつは正真正銘、俺の弟の直斗だよ。」
兄貴はそう言って、俺の肩に手を置いた。
最初のコメントを投稿しよう!