1. 5年越しの告白

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愛梨「こ、こんなの、直斗なわけない!」 愛梨は俺をビシッと指差して、自信満々にそう言った。 愛梨「直斗はね、もっと可愛くて、守ってあげたくなるような…そんな子だったんだから! あんたみたいに、出会い頭に、き、…キスするような変態じゃないんだからね!!」 子供の頃の自分をそんなふうに思ってくれていたのかと、思わずニヤケてしまう。 直斗「その可愛い直斗は、目の前にいるじゃん。」 愛梨「絶対に違う!」 その時、愛梨の視線が俺の後ろへと注がれた。 …愛梨の表情が一瞬で変わった。もしかして…? 嫌な予感を感じて振り返ったが、やはり予感は的中した。 春斗「こいつは正真正銘、俺の弟の直斗だよ。」 兄貴はそう言って、俺の肩に手を置いた。
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