1. 5年越しの告白

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愛梨「そ、そうなの? …ご、ごめん。気づかなくて…。」 愛梨は態度が急変してしおらしくなった。 …なんだよ! その俺との態度の差は!! 愛梨は今でもやっぱり兄貴が好きなのか…、くそっ! 春斗「愛梨ちゃん、よかったら上がってく? 紅茶でよければ用意できるけど。」 愛梨「う、ううん! 今日は片付けとか、そのっ…。いろいろ! いろいろ忙しいから! …やめとくよ。」 愛梨は頬を真っ赤に染めて、完全に恋する乙女モードだ。 その反応に俺はデジャヴを感じた。 …子供の時に感じたものと全く一緒だ。 俺が幼い頃から愛梨を好きだったのと同様に、愛梨も幼い頃から兄貴のことが好きだった。 愛梨は俺に対しては強気で男勝りだが、兄貴を目の前にすると、急にしおらしくなる。 そんな様子を見れば、直接聞かなくたって、愛梨が兄貴のことを好きだと気づいてしまったのだ。
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