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愛梨「そ、そうなの? …ご、ごめん。気づかなくて…。」
愛梨は態度が急変してしおらしくなった。
…なんだよ! その俺との態度の差は!!
愛梨は今でもやっぱり兄貴が好きなのか…、くそっ!
春斗「愛梨ちゃん、よかったら上がってく? 紅茶でよければ用意できるけど。」
愛梨「う、ううん! 今日は片付けとか、そのっ…。いろいろ! いろいろ忙しいから! …やめとくよ。」
愛梨は頬を真っ赤に染めて、完全に恋する乙女モードだ。
その反応に俺はデジャヴを感じた。
…子供の時に感じたものと全く一緒だ。
俺が幼い頃から愛梨を好きだったのと同様に、愛梨も幼い頃から兄貴のことが好きだった。
愛梨は俺に対しては強気で男勝りだが、兄貴を目の前にすると、急にしおらしくなる。
そんな様子を見れば、直接聞かなくたって、愛梨が兄貴のことを好きだと気づいてしまったのだ。
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