年下幼なじみに溺愛されてます。

1. 5年越しの告白

愛梨「嫌に決まってんでしょ！」

プイッとそっぽを向いたあたしに向かって、直斗はかなり上から発言してきた。

直斗「…あれ？ 良いのかな？ 俺に逆らっちゃって。」

愛梨「な、なによ！」

直斗「5年ぶりの再会早々ぶん殴られました…って、兄貴に言っちゃおうかな〜？」

…はっ！？ それは絶対にダメ！！！

はる兄にだけは可愛い女の子だって思われたいんだから！！

愛梨「なっ…！ だ、だめ！！」

直斗「じゃあ…、乗るの？ 乗らないの？」

…乗りたくない。だけど、乗らないとはる兄に告げ口されちゃう…！

愛梨「わかった！ わかったわよ！ 乗ればいいんでしょ！？」

全く納得はいかなかったが、そうするしかない。

不機嫌なあたしが荷台にドカっと座ったのを見て、直斗は勝ち誇ったように笑った。