1. 5年越しの告白

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直斗のこぐ自転車の後ろで、久しぶりに地元の景色を見たーー。 うわぁ…。なんか、めちゃくちゃ懐かしい…。 5年も経てば自分の知らない町になっていると思っていたけど、街並みが全く変わらない!! なんか嬉しいかも!! 直斗「おい、今から坂下るから、しっかり掴まっとけよ?」 愛梨「へっ? …きゃあー!!!」 あたしが直斗の言葉を理解する前に自転車は坂を下り始めた。 このままじゃ振り落とされると思い、たまらず直斗にガシっとしがみつく。 ーーやっと坂を下り終わった頃には、心臓がバクバクと音を立てていた。 直斗にしがみついていたのに気づき、すぐに腕を離した。 愛梨「ちょっと! 危ないでしょ! …ていうか、どこまで連れてく気よ!!」 直斗「それはついてからのお楽しみだろ?」 直斗が余裕の笑みを浮かべたので、あたしのイライラはさらに募った。
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