180人が本棚に入れています
本棚に追加
直斗のこぐ自転車の後ろで、久しぶりに地元の景色を見たーー。
うわぁ…。なんか、めちゃくちゃ懐かしい…。
5年も経てば自分の知らない町になっていると思っていたけど、街並みが全く変わらない!! なんか嬉しいかも!!
直斗「おい、今から坂下るから、しっかり掴まっとけよ?」
愛梨「へっ? …きゃあー!!!」
あたしが直斗の言葉を理解する前に自転車は坂を下り始めた。
このままじゃ振り落とされると思い、たまらず直斗にガシっとしがみつく。
ーーやっと坂を下り終わった頃には、心臓がバクバクと音を立てていた。
直斗にしがみついていたのに気づき、すぐに腕を離した。
愛梨「ちょっと! 危ないでしょ! …ていうか、どこまで連れてく気よ!!」
直斗「それはついてからのお楽しみだろ?」
直斗が余裕の笑みを浮かべたので、あたしのイライラはさらに募った。
最初のコメントを投稿しよう!