1. 5年越しの告白

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直斗は無言のまま、真剣な表情であたしをじっと見つめている。 …な、なに!? すると、直斗がゆっくりと口を開いた。 直斗「好きだ。」 愛梨「…えっ!?」 何が何だかわからず、あたしは驚きすぎて目を丸くした。 直斗「俺の彼女になれよ。」 直斗はそう言うと、あたしの髪を優しく撫でた。 星のあかりに照らされた綺麗な顔の直斗に、一瞬だけど吸い込まれそうになる。 …が、あたしが好きなのははる兄。目の前にいるのは直斗。 あたしはすぐに我に返った。 愛梨「こ、こんなロマンチックなことして、あ、あたしをからかってんの!?」 直斗「からかってなんかない。俺は本気だ。」 直斗は視線を全くそらさずそう言い切った。 …どういうこと!? なんか調子狂うんだけど! たまらずあたしは自分から視線をそらした。
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