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直斗は無言のまま、真剣な表情であたしをじっと見つめている。
…な、なに!?
すると、直斗がゆっくりと口を開いた。
直斗「好きだ。」
愛梨「…えっ!?」
何が何だかわからず、あたしは驚きすぎて目を丸くした。
直斗「俺の彼女になれよ。」
直斗はそう言うと、あたしの髪を優しく撫でた。
星のあかりに照らされた綺麗な顔の直斗に、一瞬だけど吸い込まれそうになる。
…が、あたしが好きなのははる兄。目の前にいるのは直斗。
あたしはすぐに我に返った。
愛梨「こ、こんなロマンチックなことして、あ、あたしをからかってんの!?」
直斗「からかってなんかない。俺は本気だ。」
直斗は視線を全くそらさずそう言い切った。
…どういうこと!? なんか調子狂うんだけど!
たまらずあたしは自分から視線をそらした。
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