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愛梨は俺よりも1つ年上だが、家が隣なこともあって小さな頃から仲が良く、いわゆる幼なじみってやつだ。
俺は生まれてすぐに心臓の病気をしたこともあって、子供の頃はチビで弱っちかった。
周りの子たちからいじめられることも多かったが、そんな時にずっと守ってくれたのが愛梨だった。
男勝りだが、優しくて笑顔の可愛い愛梨に、俺は幼いながらもいつしか恋心を抱くようになった。
だけど、俺が小学5年生の春、愛梨の父親のアメリカへの転勤が決まってしまった。
しかも、期間は5年間…。
引っ越し当日、俺は愛梨を目の前にして涙が止まらなかった。
愛梨はそんな俺の頭を優しく撫で、「5年後にまた会おうね」と、約束してくれたのだ。
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