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愛梨「な、直斗…!」
直斗は名前を呼ばれると、女子の胸ぐらを掴んでいた手を離し、あたしのそばへと駆け寄ってきた。
直斗「うわぁ、傷だらけじゃねぇか! 髪もぐちゃぐちゃで…。」
直斗はあたしの頭を撫でるように髪の毛を整えてくれた。
そして急に鋭い表情になると、女子3人の方を振り返る。
直斗「これ以上、愛梨に何かしたらタダじゃおかねぇ。女だからって容赦しねぇぞ。」
直斗に睨まれた3人は、恐怖に怯えながら急ぎ足で去って行った。
愛梨「…はぁ〜。」
…終わったんだ。
一気に身体中の力が抜け、ヘナヘナとその場にしゃがみ込んでしまう。
直斗「だ、大丈夫か!?」
愛梨「うん、なんとか。 …それより、助けてくれてありがとう。」
直斗「当たり前だろ。俺は愛梨に惚れてんだから。」
…すごいストレートな表現(笑)
直斗が曇りのない瞳で微笑むので、あたしはなんだか照れくさくなってしまった。
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