10=LOVE?

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 ウチで盛大にバースデーを祝おうと、親に頼んで出張シェフまで手配して翔太の為にパーティーの準備をしたんだ。  翔太のクラスの奴等にも気を遣って、二次会用にカラオケ店を貸し切ったりまでしてさ。  あの時は、翔太だって喜んだじゃないか! ――――と、俺が猛抗議をしたところ……翔太は困ったように、綺麗な弓型の眉をキュッと寄せて喋った。 「あのね、君の気持ちは嬉しいよ」 「だろ!? 」 「クラスの連中も、なんて気の利いたヤツなんだって君のことを褒めてたし」 「うんうん、そうだろう! 」 「みっくんも君のことを気に入ったみたいで、珍しく御機嫌だったし」 「――……アイツまで来たのは想定外だったが、まぁいい。とにかく、俺は皆に高評価だったわけだな? だったら、あとは俺たち、このまま付き合うだけだろう! 」 「あのね……」 「なんだよ? 」 「そのセリフは、あと最低でも10年経ってから言ってほしいね」  そう言うと、翔太は――――オレを見下ろしながら、嘆息した。 「君は、まだ小学生だろう? 」 「う……」 「俺は、高校生なんだよ? こうやって時々、歳の離れた従兄弟である君と遊ぶのはいいけど、付き合うとなったら話は別だ。俺は世間から、とんでもない変態だとバッシングされちゃうよ。――――みっくんからもね」 「あ、あいつなんかっ! 」 「君は、みっくんの悪口ばかり言う。それもイヤなんだ」 「でも――」  だってアイツは、いっつもダサいスウェットばっかり着ていて、他の服を着ているのなんか見た事もない。  顔だって、大したことないし。
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