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私たち三人はどうしても目立ってしまうので、飲み物を買ってからあまり人が来ない場所に移動する。
飲み物?全部奢りましたよ!!
ちなみに私はたこ焼きも買ってます。
「ほふほふ……ほれでね?」
うーん、冷凍らしいお味。
でもこれが堪らない!!
「なるほどな…隠し事が原因ってことか。」
「うん。」
「それは紫乃ちゃんが悪いかなぁ。やっぱり隠されることって、いい気持ちにはならないから。」
やっぱり?
あれ?瑞木、顔を背けてる?
ははーん?何やら覚えがあるのかな?ふむ、今度いじったろ。
「でも申し訳ないかな……だって隠し事って…私のあの事でしょ?」
「あー、分かっちゃうか。」
何を隠したのかはボカしたのに、すぐバレちゃったか。
うーん、配慮が足りなかった。
「気にしないで下さいよ、遅かれ早かれ多分同じ事が起こってたと思います。」
これは確信が持てる。
だって私は白鷺さんに私のこういうところを見せたくないから。
瑞木の彼女さんの件がなくとも同じ事で喧嘩になっただろうね。
「とりあえず喧嘩してることは分かったよ。阿島、それで?お前は私に何を相談したいんだ?」
「え、千景ちゃん!?」
「今回、私も原因に噛んじまってるから手助けしたいけどさ。天音、喧嘩って第三者を入れたらもっと拗れる。第三者を入れるのは最後の手段なんだよ。」
「そうなの?あ、でもそうかも。特に恋愛に関しては。」
「それに阿島のことだからそこに悩んでるわけじゃないだろ?」
さっすが瑞木。
相変わらず頭がいいね。
そう、確かに私は仲直りしたくてどうしたらいいのかまだ迷いがある。
でもそれ以上に相談したいのは、どうやって白鷺さんを守れるか。
これなんだよね。
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