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瑞木のお陰で決まったよ。
祭りなんだ。
やりたいことをやろうではないか。
そして、白鷺さんを守る。これしかない。
「ねぇ赤鬼センセは今日見た?」
「赤鬼ならクラスの手伝いで付きっきりだから大丈夫だよ。」
「そっか、二人ともこの後予定は?」
「私たちは順番にまわってるよ。せっかくの文化祭デートだからね!」
「それはそれは。」
おおっとついニヤニヤが……。瑞木さんや、睨まないでくれよ。
「なら私のクラスの劇、見に来てよ。もうすぐだからさ。」
「そうなのか?」
「うん。最高に面白いもんにするからさ!」
最高に面白い劇を見せてやろう。
見失いかけていた私を諭してくれたお礼も込めて。
赤鬼も来られないみたいだし♪
何より数少ない友達だしさ。
「いいよ。天音、予定変更しちゃうけどいいかな。」
「うん!」
「オッケー!んじゃあそろそろクラスと合流するわ、マジでありがとな!!」
こうしちゃいられない。
時間が惜しい、色々始まるまでに考えて行動しないといけないからね!!
「おい、阿島!」
「なに?」
「ちなみに劇は何するんだ?」
おおっと。
言ってなかったね。説明したときも白鷺さんに惚れてるやつが出し物で何か仕掛けてきそうってボカしてしまったしね!
「それは勿論……白雪姫だよ。」
さぁ!!
もうすぐ開幕だ!!
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