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謎のBGMと共に毒リンゴを完成させたらあとは簡単。
「やぁやぁ!そこの可愛い人。私とそこの喫茶店でこの新鮮で毒々しいリンゴを食べないかい?」
『軽口を叩きながらご老人に変装した魔女はスキップをしながら……ってシナリオにないよね!?スキップ設定!!というより何ナンパしてんの!?ご老人設定どこいった!』
いやぁ楽しくなっちゃってついスキップしながらナンパしてしまった。
それも老人口調も忘れちまったわい。
それにしてもナレーションは、いいツッコミするなぁ。
「………もう。」
あらら、白鷺さんまで溜め息。
しょうがないでしょ、こんな大舞台でお芝居は楽しくなるよ!!
「そうね、美味しそうなリンゴね。本当に一つもらっても?」
『……と白雪姫はご老人のナンパは無視して、リンゴを受けとります。』
やるなぁ、白鷺さんめ。
私のこのノリを無視して、舞台を戻すとは。
『ナンパを無視された魔女はしょんぼりしながら、白雪姫から離れました。』
うるさいよ、ナレーション!!
そっちもアドリブをぶっこむんじゃないよ!
文句を言いたくても舞台はこのまま進めなければならないので、大人しく下がるしかないけどさ。
そして舞台は、無事に進んでいき。
最終局面……白雪姫が毒リンゴを食べて、倒れてしまう。
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