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「キスしていい?」
「……私もしてほしいって思ってました。」
恋なんてどうでもいいと思ってた。
その時、その瞬間が楽しければそれでいいって思ってた。
でも……。
「ん……。」
触れるだけのキス。
だけど甘くて、長く感じたキスだった。
「恋ってすごく幸せだね、雪姫。」
「ふふ、相手が私だからですよ?」
だぁめだ。
これは……溺れそう。
全く……可愛いだけじゃない。
強気なところもあるとか…これで惚れない方がおかしい。
「言うね…。」
「嫌ですか?」
「そんなわけない。むしろ好き、雪姫。」
「私の方が好きです……紫乃さん。」
物語のお姫様は、王子様のキスで目覚める。
だけど、私のお姫様は…。
魔女のキスで目覚めて…私を虜にする白雪姫である。
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