6.隠し事

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それは……。 やっぱり無理だ。 知られたくない。 私が、私達が高校生の度を過ぎていることをしていたことなんて言えない。 いや、言いたくない。 彼女は確かに何も言わないと思う。でも…どこか幻滅するはず。 私は……それが嫌なんだよ。 「……。」 「ダメ…ですか?」 「……別に大したことじゃないから…白鷺さんは気にしないでよ。」 「そう………ですか。」 そのまま白鷺さんは黙ってしまった。 俯いているから、どんな顔をしているのか分からない。 けどこれだけは知られたくない。 これ以上踏み込むべきではないのだ。 「私…そんなに信用ない…ですか?」 「え?そういうことじゃ……。」 どうしてこんなにも食い下がる? いつもは呆れながらもここまで踏み込んでこないのに。 そもそも私がサボろうが何しようがあまり聞いてこないのに。 「私は……阿島さんにとって何ですか?」 「恋人だと思ってるよ…?」 「ありがとうございます…………でもそれって恋じゃない…ですよね?」 「え……?」 何を…言っているの? 恋じゃない? そんなわけあるか。 この気持ちは恋なんだよ。
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