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愛撫が穏やかな分、音も控えめだ。
ぷちゅん、くちゅん、というローションの鳴る音を聞きながら、扶実は身悶え、引き攣っていた。
「あ、あぁ。もう、もうイッちゃいそう……ッ!」
「いいよ、イッても」
「肇の……意地悪……ッ!」
でも、ホントにもうダメ。
我慢できない。
「あぁあ! あ、あ、やぁんッ!」
びゅッ、と扶実の精が肇に向かって飛んだ。
「惜しい。届かなかった」
「……馬鹿ぁ」
やけに爽やかな肇の笑顔が、悔しい。
準備できたね、と後ろから指を抜く冷静さが、悔しい。
肇がそうなら、僕はケモノになってやるんだから!
そんなことを考えながら、扶実は肇を迎え入れた。
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