中途半端な抜け殻に

芽生え

小学二年生。赤いランドセル。

家の近くのスーパー や◯か の 雑誌置き場。

目に留まったのは ちゃお という少女コミック。

わたしには兄がいるので

ジャンプなどが家にあることは多かったですが

わたしはそのちゃおに惹かれて 、
母にねだり買ってもらいました。

可愛い付録、応募者全員サービス。

可愛くてページをめくるたびわくわくしてました。

漫画の内容は今で言うベタな少女漫画。

しかし、

その頃は規制が緩かったのか、
少女漫画でもエッチなシーンが多かったのです。

わたしはいつのまにかワクワクから

ドキドキへと変わり、

ソワソワとしました。

女性の裸に リボンが巻かれる姿が

22歳になった今でも頭から離れません。

あのページ、あのザワつきが

わたしの性の芽生えでした。

わたしは何度も何度も読み返し

写し絵にして書いてみたり

夜、そのページを思い出して下腹部が熱くなる感覚がありました。

不思議でした。

母には言えないと直感で思いました。

いけないことだと思ったからです。