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エピローグ
雪も溶け、暖かな風が吹く中、ボクらは卒業の日を迎えていた。教室では子供達が写真を取り合いメッセージを送り、お別れする友達やこれからも同じ学校に進む友達と貴重な時間を過ごしている。
色々な制服を着た子供達は様々な感情を抱き思い出を胸に目をキラキラ輝かせていた。ボクが慣れないスカートを履いて友達と話していると快斗はチャンスと思いボクのスカートをめくり落胆する。「おい、レイ。お前何で卒業式の日にスカートの下にハーフパンツなんか履いてんだよ。」やや怒りをぶつける快斗に当たり前のようにボクは答える「快斗対策ですけどそれが何か?」悔しがる快斗は女の子達に睨まれた。「女の子のスカートめくるなんてサイテー。」男の子達は快斗を励ます「ドンマイ、快斗。」
今日、ボクらは色々あった小学校を卒業する。沢山の友達や学校の幽霊達とスクールライフを送って来た。まだこの学校に残る幽霊達も今日は送る側の立場で体育館に集まりつつあるのだがそれが分かるのはこの学校では5人だけだ。
海奈ちゃんは4月から高学年になる。持ち前の明るさで増田先生や誠くんの力になってくれるだろう。誠くんもこの一年の間で成長した。これからもいい悪霊ハンターを努めると話していた。増田先生はボクらを祝福し応援した。
コロモは最後に幽霊達も一緒にボクと快斗とサトルの写真を取りたいと言って来た。ボクらは増田先生に頼みまだ人が誰も来ていない体育館で幽霊達に頼む。幽霊達は二つ返事でオーケーした。
「それじゃあ。」ハイ、チーズ。
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