プロローグ

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プロローグ

 ボクは時和零(ときわ れい)12歳だ。実はボクには普通の人にはない能力がある。あらゆるモノの時間をリセットする事ができるのだ。例えば、車に引かれた人がいたとしてその人の体を事故に会う前の状態に戻す事ができる。リセット後から時間が立っても事故前の状態にはならない。なぜそんな事ができるかというとボクには守護霊がついていてその霊が力を貸してくれているからだ。  ボクの守護霊はコロモと言う。コロモは甘えん坊で優しい女の子の霊だ。守護霊は普通の人には見えないが同じように霊を連れた人には見える。世の中には悪霊に取り付かれる人もいて悪事を行ってしまうケースもある。そんな悪霊を成仏させる為に守護霊は力を貸してくれてくれる。  ここ日本国には昔から守護霊と悪霊が人々に取り付き人に力を与えて来た。幽霊達は守護霊の力を借り悪霊退治を行う人間を悪霊ハンターと呼んでいる。平成15年になった今でも変わらず霊は存在するが明治や大正等の時代と比べるとかなり珍しくなった。ボクの全校児童約300人の小学校で守護霊がついているのは5人だけだ。  本城誠(ほんじょう まこと)はお寺の子供で音を操る力を与えられている8歳の男の子。彼の守護霊はギンガと言う。水野海奈(みずの かいな)は水泳が得意な元気な女の子で水を操る力を与えられている、年は10歳。守護霊はナギサと言う。増田千波(ますだ ちなみ)先生は29歳で海奈ちゃんの担任をしている。心を読む力を与えられていて彼女の守護霊はコハルと言う。最後に天野快斗(あまの かいと)はイタズラ好きなボクのクラスメイトの男の子で何かを盗む力を与えられている。守護霊はサトルと言う。  ボクらは時折協力し悪霊を見つけ成仏させている。ボクの場合は快斗と組む事が多く、増田先生は誠くんや海奈ちゃんと組む事が多い。昼でも学校はけっこう幽霊がでる。ここはまさにボクらのゴーストタウンだ。
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