愚痴を吐くのはお酒とともに

上司はとても良い人だ。

自分が焦っていることを見越して優しい言葉をかけてくれる。

そんな上司の期待に応えようと空回りして失敗する日々。

そして慰められるループ。

目の前の社用パソコンに表示されている営業部の販売ノルマと達成率の無機質なグラフをぼーっと眺めながら毎日のように項垂れていた。

ーーーこんなはずじゃなかった。

ーーー自分はもっと上手くやれる。

そんな気持ちも、いつしか抱かないほど気持ちが落ちていた。