948人が本棚に入れています
本棚に追加
賑やかな楽しい暮らしが始まったのだけど……。
「ん……マコちゃん、おはよ」
浩平君が目を覚ます。
寝ぼけて僕を抱き寄せようとしたので、慌てて浩平君の体を押した。
「浩平君!起きたならちょっと泳ごうよ!」
だんだんと意識がはっきりしてきたのか、浩平君はなるほど、という顔をして「いいね。泳ごう!」と立ち上がった。
「向こうの岩場の方に魚探しに行こうよ!母さん、ちょっと行ってくるね」
「二人とも気をつけてね」
父さんと母さんに笑顔で送り出されて浩平君と僕は泳ぎ始めた。
付き合いはじめて間もない僕たちは、なかなか二人きりになれるチャンスがない。
せめて泳いでる間だけでも恋人と二人きりになりたいな。
最初のコメントを投稿しよう!