1時間目

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賑やかな楽しい暮らしが始まったのだけど……。 「ん……マコちゃん、おはよ」 浩平君が目を覚ます。 寝ぼけて僕を抱き寄せようとしたので、慌てて浩平君の体を押した。 「浩平君!起きたならちょっと泳ごうよ!」 だんだんと意識がはっきりしてきたのか、浩平君はなるほど、という顔をして「いいね。泳ごう!」と立ち上がった。 「向こうの岩場の方に魚探しに行こうよ!母さん、ちょっと行ってくるね」 「二人とも気をつけてね」 父さんと母さんに笑顔で送り出されて浩平君と僕は泳ぎ始めた。 付き合いはじめて間もない僕たちは、なかなか二人きりになれるチャンスがない。 せめて泳いでる間だけでも恋人と二人きりになりたいな。
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