そのまんまの君が好き

「.......っ」

瑛輝の瞳に吸い込まれそうで、何も口にできなくなる。

「たしかに罰ゲームで俺は恭香に告白したよ」

「.......ほら」

「いいから黙って。俺の話を聞けよ」

「.......わかった」

有無を言わさない瑛輝の言葉にあたしは言いたくなる気持ちを抑える。

「でも、それは.......俺にとっては罰ゲームでもなんでもないんだ」

「.......え？」

「クラスで一番ないやつって、恭香の名前があがって.......負けたら告白って言われてさ。俺、わざと負けたんだよ」

クラスで一番ないやつなんて、みんなに思われていることは分かっていたけど、こう事実として言われるとどうしてもショックを感じる。

「.......わざと？」

「だって、俺は恭香が好きだから。誰かが恭香に告白するとか考えただけでも嫌でさ.......でも、結果として傷つけてごめん」

ぎゅっと力強くあたしを抱きしめる。

「じゃあ、いままで言ってくれた言葉は嘘じゃなかったの？」

「全部本気だよ。めちゃくちゃ好きだし、ずっと一緒にいたいって思ってるから」