そのまんまの君が好き

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「ちょっと、フラついてるじゃん。大丈夫?」 教室移動のため、親友のこのみと歩いているとフラついてしまって、腕を掴まれる。 「ごめん、ありがとう」 「最近、恭香(やすか)痩せた?無理なダイエットとかしてない?」 このみが心配そうにあたしをみる。 「ダイエットしないと.......嫌われちゃう」 「え?誰に?」 「別れたくない、ない.......」 その言葉を最後にあたしは意識を手放した。 『どうなんだよー、瑛輝(えいき)』 手放す意識のなか、頭に巡るのは先日聞こえた教室の中の会話。 『なにがだよ』 『ほら、クラスで一番ないやつに告る罰ゲーム。付き合ってんだろ?』 『.......まぁな』 『彼氏出来ても痩せようとか思わないのかね?何ヶ月くらいやるつもり?』 『さぁ.......期限は決めてない』 教室に戻ろうとして中から聞こえてきた言葉。 瑛輝は付き合って1ヶ月くらいになるあたしの彼氏だ。 瑛輝はすごくモテる男の子で、告白されたときはビックリしたけど、あたしだって密かに好きだったからOKしたんだ。
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