そのまんまの君が好き

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『そーいうことか.......』 さすがに教室に戻る気にはなれず、そのまま玄関へと向かう。 あたしは、すごく太っていてあたしみたいな女の子をすきになってくれる人なんていないと思ってた。 だから、不思議だったんだ。 でも、それはどうやら罰ゲームだったらしい。 「.......あたしは好きなのに」 これじゃあ、完全に片思いでしかない。 でも、だからって手に入れたこの地位をみすみす手放すなんてできない。 「やろう、ダイエット」 痩せてキレイになれば瑛輝だって見てくれるはずだから。 あたしはこの日から、ほぼ食べないというめちゃくちゃなダイエットを始めた。 痩せたい、綺麗になりたい、瑛輝に好かれたい。 それだけが頭にあった、あたしは瑛輝とずっと一緒にいたかった。 こんな、作られた幸せなんか全然幸せになれないってわかっているのに、あたしはそれでも瑛輝が好きだったから。 朝はゼリー飲料、昼もゼリー飲料、夜はスープのみ なんていうダイエットを続けて、1週間。 さすがた体力がなくなっていることに気づいていたけど、みるみる痩せていく体に辞められなくなっていた。
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