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「.......ん」
目を開けると見えてきたのは白い色。
よくある、病院の天井だったとかそういうやつ。
「恭香!お前、大丈夫かよ」
あたしの声が聞こえたみたいで慌てて走ってきた様子の瑛輝。
「.......瑛輝」
「このみに聞いたけど、お前ダイエットしてたんだって?」
「.......うん」
「で、倒れるくらい無理なダイエットしてたわけ?」
少し怒った様子の瑛輝。
「.......ダイエットしてもダメなの?」
「は?なんの話?ダイエットしてもってしないとダメだなんて俺言ってないけど?」
「じゃあ、どうしたらずっと付き合ってくれるの?体型じゃないなら.......整形でもしなきゃダメ?」
なにをしたら瑛輝の気持ちを捕まえられるのかわからなくて、涙が出てきてしまう。
「おいおい、珍しくマイナス思考だなー。どうしたんだよ」
あたしの頭をポンっと撫でる。
触ってくれる手は優しくて、あたしのことを本当に好きだと勘違いしそうになる。
なのに、彼があたしのためにしてることは罰ゲームなのだ。
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