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「瑛輝、別れようか」
いつか振られるくらいなら、ここでサヨナラしたほうがいい。
だって、痩せてもダメだというならもう何をしても好きになんてなってもらえないんだもん。
「.......は?」
「いままで、ありがとう。瑛輝」
「ちょっと、待ってよ。なんでそんな話が出てくるわけ?さっきまでの話はなんだったんだよ」
困惑の表情を浮かべる瑛輝。
「瑛輝だって本当は別れたいでしょ?」
「.......は?別れたがってるのはお前だろ?」
「あたしのことなんか好きじゃないくせに.......ダイエットしたって意味ないんでしょ?」
瑛輝のために食べたいものも我慢してるというのに、痩せたって瑛輝はあたしのことを見てくれようとはしなそうだ。
初めから好きなのはあたしだけだったんだかは、どんな悪あがきをしたって意味はないのだ。
そんなこと、初めから分かっていたのに無理なダイエットをして倒れるなんてバカみたい。
「.......好きじゃないってなんの話してんだよ。俺、お前に好きだって結構言ってる方だと思うけど?」
ここまで言っても自分が告白したことが罰ゲームだってことを認めようとはしない。
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