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「罰ゲームで告白したくせに」
「.......っ、なんでそれ」
あたしの言葉に瑛輝の目が見開く。
「本当はダイエットして、少しでも好きになって貰おうと思ったけど、無理みたい.......」
これ以上頑張ったって、瑛輝は好きにはなってくれないから。
こんなに太ってるあたしでもいいって人、きっといつか現れるから。
「恭香」
「痩せれば好きになってもらえるなんて、図々しいよね」
「恭香」
「こんなあたしでも好きな人と付き合えるって経験できてよかった「恭香!」
一段と大きくなった瑛輝の声と同時に肩を掴まれる。
「俺は恭香が好きだよ」
「.......ここまで言っても嘘をつき続けるの?そこまでいい人でいたい?」
「違うんだよ。俺の話を聞いてくれよ」
そのまま瑛輝の腕の中へと引き寄せられる。
「.......瑛輝、勘違いしちゃうから」
いままでは大好きだった瑛輝の腕の中も今は辛いという感情しか沸いてこない。
「勘違いなんかいくらでもしてろよ」
「勘違いしたら辛いだけだから」
「好きだって言ってるだろ。いいから俺の話を聞けよ」
グッと顔を近づけられる。
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